社会保険労務士の
仕事内容とは?
社会保険労務士は、人事・労務の専門家です。とはいえ、そう説明されても「具体的に何をしてくれる人なのだろう」という疑問はぬぐえないでしょう。
こちらのページでは、社会保険労務士が行っている仕事の具体例をいくつかご紹介いたします。
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Point.01 会社が受けられる助成金の申請代行
助成金の受給には、要件に沿った申請と準備が必要です。助成金支給の目的を整理し、受給のためにやるべきことをお伝えする。それが社会保険労務士の仕事です。
また、タイムカードなどによる労働時間管理・給与が記載されている賃金台帳の管理・就業規則の作成や改訂についてもサポートします。労働者の権利を尊重し、適切な労務管理を行えるようになることが、助成金申請への近道です。 -
Point.02 コロナ禍で
要件が緩和された
「雇用調整助成金」飲食業・観光業・イベント関連業などのお客様は、コロナ禍で大幅に事業の自粛を余儀なくされているはずです。売り上げが下がれば、働く人の雇用が縮小し、生活に困難をきたしてしまうでしょう。また、他の業態であっても、事業の継続と発展が見込めずに休業し、従業員に自宅待機を命じている企業は少なくありません。そんなとき、会社が休業手当を支払うという協定を結べば、助成金を受給できます。
しかし、中には雇用調整助成金の受給にたどりつけない会社もあります。勤務時間・支払い方法・休暇・本来の支給額などの管理ができず、協定を結べないからです。しかし、ご安心ください。社会保険労務士はそんな会社様をサポートし、受給までお手伝いいたします。 -
Point.03 多様化・複雑化している
雇用のサポートかつての時代は「会社に入社する=社員になる」というのが当たり前でした。しかし現在は、契約社員・嘱託社員・出向社員・派遣社員・アルバイトなど、雇用形態は多岐にわたります。
そこで問題になるのが「正社員とは何か」です。働き方改革においては「同一労働同一賃金」というフレーズが使われますが、実際には雇用形態によって受け取る賃金額がまちまちです。これはなぜでしょうか?
「同一労働」とはいえ、労働の中身は業務内容によって大きく差別化されているからです。業務の根幹にかかわる企画立案や資金計画などに沿って業務の遂行責任を任される場合や、他社との折衝や資金調達など任される場合では、責任・難易度・成果が変わってくるでしょう。そんな複雑な成果管理も、社会保険労務士にお任せいただけます。 -
Point.04 正社員の
キャリアプラン策定支援かつては「生涯雇用」がスタンダートでした。「1億総中流家庭」と呼ばれ、右肩上がりで成長していく経済下では、安定した社会基盤としての家庭の存在が大前提。したがって、それに沿った社内での出世や処遇コースが用意されていました。たとえば「結婚」「出産・子育て」「マイホーム購入」「子どもの進学」「子どもの結婚」というルートがその典型であり、賃金曲線は子どもの進学あたりにピークが来るように設計されていたはずです。
しかし、現在はキャリアアップのための転職が当たり前になり、個人の権利・自由が尊重される時代。それに伴い、会社も即戦力となる人材を求めるようになりました。会社のあり方そのものが多様性を持ち、違った個性を発揮する時代になってきています。
究極的には「働く人の幸せ」を考えていくべきです。社会保険労務士とともに「働く人」のキャリアプランを考えましょう。 -
Point.05 外国人雇用のための
就労資格変更許可申請少子化により労働力人口が減少した結果、国内の労働力不足を補うために外国人労働者が必要になってきました。途上国出身の若者たちは、国外に出て働く意欲にあふれています。同時に、国内の企業も優秀な人材を求めています。
海外の若者は、母国から日本に渡り、日本語を数年間学び、専門学校や大学に入学。平均5年ほどアルバイトに従事して、日本語と技術知識をつけていきます。
しかし、出入国管理局で彼らが就労資格を得るためには、申請時に問われる次のような質問に答えられる必要があります。「会社のキャリアアッププランは?」「将来どのように給与を向上させ、安定した未来を過ごせるか?」「どうすれば地位や給与をアップさせられるか?」……。こうした質問にしっかり答えられるようにするのも、社会保険労務士の得意分野です。